ロックバンドは馬鹿にゃあ成り立たん

俺は馬鹿で在りたいと散々語るは良いものの、馬鹿には成りたく無いし、馬鹿を見て幸せな奴だと嘲笑する事も多々有る、特にロックバンドを組んでて馬鹿で在れる奴は幸せだろう、糞食らえ

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そもそも、何の為にバンドを組んでるのかってとこだが、馬鹿は「人気者に成りたいから!」「格好良く生きたいから!」等とほざく、勿論俺もその類に過ぎないが、そういう話では無い。

俺はたまたまバンドを組んでしまい、偶然そこそこ人に聴いて貰える様になり、ある種、後付け的にバンドを組んだ理由を考えた、賢く考えた

 

所謂本能的な、性的な、女の子にモテたい、チヤホヤされたいという部分、そして、敢えてその先に有るかもしれない性的な行為を避ける事で自らを神格化したい心根、自らを認め、更に同性からの支持を集める事で信頼を得たいという欲張り、他人があってこそ成り立つ欲望、つまるところ「人気者に成りたい」がある。

次に、自己実現欲求的(上記にも含まれる部分有)から産まれる、自らの本当に勝手な独断と偏見で選んだ言葉や服装、コード進行や人間関係、を積み立てて、これまた非常に勝手な格好良いを実現せんとする志、つまるところ「格好良く生きたい」だ

 

そうなってくると、それらを実現する為に考える事が沢山有る、集客をするとかウケる曲を作るとかそんな感じのやつ、取捨選択とも言える、最後の最後に捨てたく無い搾りかすみたいな、矮小なプライドのみを残して他全てを捨てる事が俺には出来る、俺の為に、まず、生活を捨てる、次に、大切な道徳、倫理観を捨てる、いつしかそういう風になった

 

ふと「人脈は本当に大切だよ!」という言葉を受け入れる様になったのはいつからだろうと考えた、こんなに胡散臭い言葉もかつては吐き捨てるにも役の立たないゴミ以下の屑だったが、今では、本当にそうだと納得せざるを得ない程、立派かつ歴史が証明している事実も込みで神秘的にすら聞こえる。

僕は今日もバイト先で見知らぬカップルに同じ事を言われた、人脈は大切だと叫ぶそのカップルはとても幸せそうで、まるで正解の様な面をしていた、多分、殆ど正解を果たしている、俺よりよっぽど愛されるべき生き方をしている、これは開き直りじゃなくて物凄く当然の事

 

ロックバンドは神にも成れるが、何故、神に成れるのかというと、常識の範疇から大きく外れた妄言をさも当然の様に吐き、それを以ってして、聴いた誰かにとっての漫画のヒーローだったり理想の恋人だったり、理解ある彼くんになり得るからである。

なんって都合の良い、部分的な全てだろう、彼奴は君の殆どを救わないし守らないのに、ただ歌っているだけで、もっと言えばその殆どは目の前にすら立たず幾分か前の録音に過ぎないのに

 

本音で言えば、それを商売にする奴等も、商売になる奴等も、どんだけ音楽が好きだろうと、結局は同じ人間に過ぎない訳だ、つまりクソだ。

芸能業界の闇、ひいては音楽業界の闇、暴かれる世の中、鬼の首を取った様に騒ぐ鬼、なあ、いつからお前は正義になった?とすら思う、俺は鬼だ、もっと言えば餓鬼だ、悪魔だし悪霊だ。

 

だから賢い頭で考える、悲しむ必要って有るんだろうか、人間程醜い生き物は居ないのに、何が悲しかったり悔しいんだろうか、精々、時間が勿体なかったくらいの話なんじゃないだろうか、はたまた、悲しむべきなんじゃ無いだろうか、それこそが人間なんじゃないだろうか。

難しく考え過ぎだろ!(笑)なんてよく言われるが、カッコ笑いで済んだらそりゃ良いが、それで済まないから俺は歌う価値が有るとすら思う、表現者で有る理由がそこに限るとまで思う

 

俺の美学に「徹底的な否定を肯定する!」ってのが一つ有る、怠惰や裏切り、嫌悪、嫉妬、軽率、雑念、敗北、重ねて、友情や愛情、努力、憧れ、庇護、恋、信頼、勝利、全部混在してようやく、君は君らしくなる。

全部の事が、君が君で有る為に起きた事だし、起こした事だろうが、責任を持てってんじゃなくて、誇りに思えと思う、犯罪を擁護する程の義理が無いので犯罪者は無視するし強く非難するが、まあ、大半の悪事は後悔したりも含めて君なのだろうと

 

ここまで面倒な事を考えたくなかった、やれパンクだ、やれオルタナだと、浅はかにも頑張れだのと、もっとテキトーな事を言いまくりたかった。

真剣に考えれば考える程、俺は意味の無い存在だ、地球に於いて悪影響でしか無い、本来、生物とは地球に還るべきである筈なのに、とか

 

俺は君が今日ここに、ライブハウスに来た理由も、君以上に考える、勿論全てじゃないし、生憎そんなキャパシティも持ち合わせていないが、一人一人に例えばとまではいかなくとも、大きく括った君にとっての何故を、僕の癖に考えてみる。

俺は俺の否定を肯定する為に、君の存在が必要不可欠だから、ステージに立つ、そして、君は君の否定を肯定する為に、そんな事を態々叫ぶ意味不明な人間を聴きに来る、偶然にもギブアンドテイク、大丈夫、その言葉を投げ捨てた責任は結局俺が全部取る様世の中は出来ている、君は無責任で良い、だからせめて君に対して無責任で在らせてくれ

 

こんな言葉がスラスラ出てくれば良いが、残念な事に俺は口下手なもんで、歌詞に書き起こしたりしなくちゃあならない、MCは保管作業に過ぎない。

そんな俺にも、君の為を思う事が案外、当然存在する、だって、君には御礼をしたい、多分これは、俺の都合でも有り、本当に寵愛や庇護だったりするんだろう、否定を肯定すると、邪気の無い肯定が産まれてしまうのだから不思議、君の事が大好きだ

 

君は俺なんかと出会って幸せなんだろうか、俺の歌なんか聴いて何になるんだろうか、本音を言えば本来君の人生なんかどうでも良いけれど、君の人生にとっての何かに成ろうとする自分がいる。

誠に恥ずかしながら、結果的に君を愛してしまっている、君の為に俺は何が出来るだろう

 

君はきっと学校で立場の無い独り身なんだろう、君はきっと大きな夢を抱える世間知らずな妄言者なんだろう、君はきっと此処が居場所だと心の底から決めてしまっているんだろう、君はきっと何となく大きな音が好きなんだろう、君はきっと今後の価値に先行投資しているんだろう、君はきっとメンバーの誰かに恋をしているつもりなんだろう、君はきっと僕らを好きな自分が好きなんだろう。

そしたら、僕はきっと、こんな風にしないと石ツじゃないと決めつけてしまっているんだろう、ですよ

 

明日死ぬかもしれないのに、数年後の為に今を損したりする様な生き方は、物凄く賢くて人間らしいと思う、今だけ楽しかったら良いなんて事は、万に一つも有り得ない。

こんな風に書いたのは、僕が君にとっての石ツで有るためといっても過言じゃあ無い、それとハメを外したい気持ちが俺に有った

 

もう馬鹿で居られる程余裕は無い、本気で生きろ